ニューヨーク州ウエストチェスター郡行政長官のロブ・アストリーノ氏(共和党)が5日、今秋行われる州知事選へ出馬する意向を表明した。
出馬表明はウェブ上のビデオで行われ、同氏は「ニューヨーク州がどこよりも素晴らしい場所であるというのは、もはやおとぎ話だ。現実には、毎年多くの人々がより良い生活を求めこの州を離れているのに、アンドリュー・クオモ知事はこうした事態を食い止めるのに十分な手腕を持っていない」と訴え、6日から本格的な選挙キャンペーンを開始すると伝えた。
事前の世論調査では、現職のクオモ知事は州民から圧倒的支持を得ており、選挙費用もすでに3300万ドルと盤石な財政基盤を持っている。
これに対しアストリーノ氏の選挙費用はまだ100万ドルしか集まっておらず、知名度の低さや地方自治体以外の政治経験がないことは、本人も認めている。
ただし民主党員が多数を占めるニューヨーク州で、地方自治体とはいえ、昨年の選挙では共和党のアストリーノ氏が快勝しており、州知事選共和党候補として同党幹部からの期待は大きい。
共和党からは、不動産王のドナルド・トランプ氏も出馬に興味を示しているが、党が一致して推薦した場合のみ考慮するとの条件を示している。
党候補を選ぶ共和党州大会は、5月に行われる。