ニューヨーク・メトロポリタンエリアにある主要空港の改善に努める非営利団体ゲートウェー・グローバル・アライアンス(GGA)によると、新型セキュリティーチェック機の導入により、ジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港での税関手続きにかかる時間が、大幅に短縮されているという。
同機が導入される以前の2012年11月から13年2月の間の、同空港第4ターミナル税関における国際線旅客の平均待ち時間は36分だった。だが4カ月前に、列に並んで税関職員の審査を受ける前に各自でパスポートのスキャンを完了することができる同機が導入されて以来、平均待ち時間は17分と、約20分も短縮された。またピーク時も、67分から44分へと減少した。
だが、同機をマイレージプログラムの上級会員専用であると勘違いしたり、その存在さえも知らない旅客がいるため、利用しているのはまだ一部だという。空港運営者は今後、機械の導入について、旅客の認知度を高めていく必要がありそうだ。
GGAのジョー・シット委員長は、連邦政府は全米でもっとも膨大な数の国際線旅客を受け入れている同エリアの空港の改善を優先し、全ターミナルへの最新技術の導入と、人員の増加を実行するべきだと訴えた。