3月6日から8日まで、グランドセントラル駅内のバンダービルトホールで開催されている「ジャパン・ウイーク2014」。3回目となることしのテーマは、「日本の100年」。
ジャパン・ウイークは、日本の観光促進政策のひとつ。西洋文化を取り入れ、近代化が始まった100年前から現代の文化、食、生活様式までを一堂に紹介することで、米国に暮らす人々の日本に対する関心を高めてもらうことが目的となっている。
6日の開会式で在ニューヨーク日本国総領事・大使の草賀純男氏は、「さまざまな要素から成り立っている日本独自の魅力を感じてほしい。米国でもっとも主要な駅のひとつであるグランドセントラル駅から、日本の過去や未来へ旅する気分を味わって欲しい」とあいさつした。
また、日本政府観光局(JNTO)ニューヨーク事務所の田中由紀所長は、「イベントを楽しみ、ぜひ会場で日本への旅の計画を立ててほしい」と語った。
その後、鏡開きと餅つきでイベントの開幕を祝い、式の締めくくりには、第二次世界大戦時に多くのユダヤ人を救った杉原千畝氏を支えた人物に焦点を当てたドキュメンタリー映画が上映され、日本人の持つ優しさや他者への思いやり、助け合い、支え合う心の素晴らしさを伝えた。
会場には、あめ細工や駅弁、日本酒など、食を通して日本文化を紹介するブースや、伝統的な工芸品と技術を披露するさまざまな企業ブース、地域ごとに分かりやすく色分けされた大きな日本地図を掲げ、観光地を紹介するビジット・ジャパン・ブースがある。
ことしは杉原氏の功績を讃え、日本酒バーでは有名銘柄のほか、ユダヤ人コミュニティーがある福井県の3酒蔵からの4銘柄を取り扱う。旅行大手のJTBはユダヤ系米国人に向け、特別旅行パッケージを提供するとのこと。
7日は午後11時まで、8日は午後7時まで開催している。
詳細は、www.japanweek.usを参照。