RELATED POST
先週、ニューヨーク市東ハーレムで発生したガス爆発によるビル倒壊事故では、これまでに8人が死亡し、60人以上がけがをした。同市では数年前からガス管の老朽化が問題視されているが、今回の事故を機に、改めてその危険性への懸念が高まっている。
ニューヨーク市当局の調べによると、2004年から14年2月までの10年間で、ガス漏れによる火事や爆発などの事故は38件発生しており、死者は3人、負傷者は12人報告されている。
さらに、州内の広域でガス・電気を供給しているコンソリデーテッド・エジソン(コン・エド)によれば、ガス漏れに関する報告は09年からことし2月までで10万5000件に上り、うち1万2000件はガス管の老朽化が原因であったことが分かっている。
調査団体によれば、現在市内の多くの建物で使われているガス管は、設置から平均56年、長いものでは100年以上が経過している上、腐食に弱い鋳鉄が材料として用いられているという。
これに加えニューヨーク市では、天然ガスを使用する世帯の割合が65%に及び、一部の暖房用オイルの使用が15年までに廃止されることから、天然ガスの需要はさらに高まることが予想されている。
ガス配給大手のナショナル・グリッドやコン・エドは、常にガス漏れ報告に対応できる体制を整えているほか、より安全性の高いガス管への取り換えや、ガス管整備地域の拡大を進めているが、老朽化に追いついていないのが現状のようだ。
RECOMMENDED
-
世界最強パスポートはどの国? 日本2位、アメリカは9位に
-
今年はNYで4つの美術館がリニューアルオープン!ニューヨーク・タイムズの「訪れるべき場所」にも
-
老舗廃業、かつては売り場面積最大の店も
-
「2025年に訪れるべき52の場所」ニューヨーク・タイムズが富山県を選出 隈研吾のガラス美術館にも注目
-
ロス山火事、安否不明「多数」
-
NY、NJ州境で大規模山火事 マンハッタンの「3分の1相当」が延焼か
-
日本国旅券(パスポート)の国内集中作成開始に伴う留意事項 在NY日本国総領事館
-
ウェグマンズに待望の「寿司レストラン」がオープン 場所はマンハッタン、キーは現代的な日本食か
-
NYで5つの「メイシーズ」が閉店 対象店舗は? ミニマーケットの出店も計画中か
-
津山恵子のニューヨーク・リポートVol.47 中居氏の謝罪、アメリカではあり得ない ジャニーズ問題を繰り返し人権蹂躙