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ニューヨーク市消防庁(FDNY)の黒人消防士らが、差別的な待遇を受けたとして同市を訴えていた裁判で18日、市が合計9800万ドルの損害賠償を支払うことで合意した。
原告側は2007年、FDNYが採用過程で黒人やヒスパニック系の志願者を差別しているとして同市を訴えていた。 11年秋には、「FDNYは黒人などマイノリティー人種の採用を十分に行っていない」という連邦裁判所の判断により、新職員の募集、試験、採用について、独立機関が最低10年にわたり監視を行うことが決定した。
さらに13年、上告裁判所はFDNYに対し、採用過程で黒人およびヒスパニック系の志願者を差別しないよう、5年間にわたり裁判所による監視を受けるよう命じた。
この決定当時、ニューヨーク市の人口約800万人のうち黒人とヒスパニック系の占める割合は5割以上だったにもかかわらず、FDNY職員ではわずか1割だった。
今回支払いが決定した賠償金には、未払いの給与と福利厚生費なども含まれる。
これに加え、FDNYは職員の人種的多様性を確保するための新たな役職を設ける計画を明らかにしている。
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