ワシントン州シアトルを拠点とする米コーヒーチェーン大手のスターバックスが18日、国内の数千店舗においてアルコール飲料と軽食メニューを、夜間限定で提供すると発表した。
同社は2010年、シアトル市内にある店舗でワインやビールの販売を始め、12年にはこれをシカゴやアトランタ、南カリフォルニア地区にも拡大。今回は対象店舗を大幅に増やすことで、増収を狙う。
現在、同社ではおよそ40店舗で夜間メニューを取り扱っており、多くのレストランや劇場などがあって人が集まる都市部の店舗では成功しているが、売り上げが思わしくない店舗もある。また夜間メニューを本格展開するには、数年間を要するという。
午後4時以降に提供される夜間メニューには、ワイン(赤・白)のほかに、トリュフ・マカロニ&チーズ、ナツメヤシのベーコン巻き、チョコレート・フォンデュなどの軽食も揃う。
近年、アルコール飲料やフルーツジュース、茶、フード類など、コーヒー以外の商品に力を注いできた同社は19日、市場価格をおよそ2倍の1000億ドルに上昇させる長期計画についても発表した。
また、ポイント制度やスマートフォン用アプリの拡大と改善も予定しており、今後は事前にスマートフォンから注文し、店頭で受け取るサービスも導入する。