ことし1月にイーストリバーで遺体となって発見された自閉症の少年、アボンテ・オクエンド君(14歳)の兄ダニーさんがこのほど、自閉症支援団体オーティズム・スピークの公式ウェブサイトに、ニューヨークとその市民に対する感謝の気持ちを綴った手紙を寄稿し、話題となっている。
ダニーさんは文頭で、「『夢の溢れる街』と称されるニューヨーク、多くの人がこの街に住む人々を冷酷で、慈悲がなく、不躾だとイメージしているようだが、それは誤った見解である」と指摘。「弟の失踪後、警察官だけではなく、多くのニューヨーカーが全力で捜索にあたってくれたほか、自分たち家族に配慮し、さまざまな面から支援してくれた」ことに、心から感謝していると綴っている。
手紙は、「現在も自分たちは悲しみに打ちひしがれているが、弟の死が無駄にはならず、今後の社会のために役立ってほしい」と締めくくられている。
アボンテ君は昨年10月にロングアイランドシティの学校から行方不明となり、ことし1月16日に遺体となって発見された。