教員同士が職場で性交渉 解雇処分取り消しに批判殺到

 ブルックリン区にあるジェームズ・マディソン高校の女性教員2人が、教室内で性交渉を行い解雇されたのは不当だとして上訴していた裁判で、ニューヨーク州控訴裁判所は20日、解雇処分は厳し過ぎるとの判決を下した。
 同校の外国語教師アリーニ・ブリトーさん(34歳)とシンディ・マウロさん(39歳)は2009年11月、放課後に校内で行われていた行事ミュージカル・コンテストを抜け出し、教室内で性交渉に及んでいたところを、学校の警備員に目撃された。
 2人は直後に解雇処分となったが処分を不服として申し立て、12年にニューヨーク州下級裁判所は、行政法判事による再審問が妥当とする判決を下した。
 判決文では「例え教室であっても、成人の教員同士が勤務時間外に合意の上で行った行為であり、生徒が関わったわけではない」とした上で、「今回の行為は不適切とはいえ、犯罪行為ではない」と判断された。
 さらに「教員が生徒を相手に不適切な行為に及んだり関係を結んだ場合でも、解雇より軽い処分が下されている」とも指摘している。
 今回の判決に対し、同僚の教師や生徒らからは「不適切な行為が容認されたと受け止められかねない」と批判の声が多数上がっている。