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ニューヨーク市で人気を博しているバイクシェア・プログラムの「シティバイク」だが、ここにきて深刻な財政難に直面していることが分かった。
シティバイクは昨年5月の開始以来、市民の新たな足として通勤などに多く利用されてはいるものの、整備上の問題やソフトウエアの誤作動など、さまざまな課題も浮上している。
そのひとつとして、駐輪場(ステーション)からの自転車の出し入れがスムーズにできないケースが相次いでいる。年間パスを購入した利用者によれば、「自転車を取り出せなかったり、返却しようとしてもステーションのシステムが機能せず、別の駐輪場を探さなくてはいけないこともしばしばある」という。
このほかにも、自転車の利用促進を行う活動家団体トランスポーテンション・オルタナティブのポール・スティーリー・ホワイトさんは、「ステーション間で自転車の数を調整する作業が行われていないため、貸し出せる自転車がまったくない場合もあれば、逆にステーションがいっぱいで、使い終わった自転車を戻せないことも多い」と語る。
これに加え同市は今冬、度重なる大雪に見舞われ、一時的にシティバイクの利用者が減少したことも財政難の一因となっている。
同団体では「投資者が少ないのは、未解決の問題が多いから」であると分析し、「現在のスポンサーである金融大手のシティグループに加えて新たな出資者を募るためには早急に問題を解決し、資金源を確保すべき」と訴えている。
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