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火星に人類初の居住地を作ることを目的とする「火星コロニー建設」の候補者を選ぶ第一審査が行われ、ニュージャージー州のラトガース大学に通う男子学生が通過したことが分かった。
同プロジェクトを進めるのは、オランダの非営利団体「マーズ・ワン」。昨年、火星への移住希望者を募集したところ、全世界から20万人の応募が集まった。このうち、実際の訓練を受ける1058人が候補者として今回、選ばれた。
候補者の一人であるブライアン・ロブレスさん(21歳)は、ラトガース大学で公衆衛生学を学んでいる現役大学生で、宇宙飛行士になるのが夢だという。
ロブレスさんは「応募を知った両親は、僕の頭がおかしくなったのかと思ったらしい。最初は信用していなかったようだが、予選を通過したことで少し現実味を帯びてきたようだ」と話す。
同計画では、2018年に火星に無人惑星探査機を送り、22年4月に有人探査を行う。その後さらなる審査を経て、一次審査を通過した約1000人の中から男女24人〜50人を選出。24年から2年ごとに、4人のクルーを現地に送る。
有人探査には約60億ドルの費用がかかると推定されているが、同団体はマーケティングおよびリアリティー番組などの放映権により、資金を調達する計画であるという。
同団体は、火星の環境に似せたトレーニング施設を建設し、訓練を行う予定。計画に含まれているのは火星への片道のみで、地球へ戻ることについては計画されていない。
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