米大手電話会社AT&Tは9日、現在一部の地下鉄駅でのみ利用可能な無料ワイヤレスサービス(Wi-Fi)を、ニューヨーク市内にある278駅すべてで提供することについて、トランジット・ワイヤレス社(TW社)と合意した。2017年までの実現を目指す。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)は計画の第1段階として、現在36駅でスプリント社を除くほとんどの大手電話会社のワイヤレスサービスを提供している。今夏の終わりまでに完了予定の第2段階では、マンハッタン区とクイーンズ区の40駅で、新たにサービスが利用できるようになる。
スプリント社はサービスの提供に真っ先に合意はしていたものの、現在もまだワイヤレス機器の設置工事中であるという。
機器設置の費用は、各電話会社とTW社双方が負担する。現在TW社は、ベライゾンやTモバイルなどのプロバイダーとも同様の契約締結に向けて交渉中である。
MTAのトーマス・プレンダーガスト総裁は、「地下鉄の駅構内で携帯電話が利用できれば、市民の安全性や利便性の向上を図ることができるので、利用客に必ず喜んでもらえるはず」だとの声明を発表した。