販売機にスキミング装置 地下鉄利用客が発見

販売機でメトロカードを購入する男性=11日(photo: Ichino)


 マンハッタン区の地下鉄59丁目/コロンバスサークル駅で9日、メトロカード販売機にクレジットカードなどの情報を読み取るスキミング装置が取り付けられているのを、地下鉄利用客が見つけた。
 同日午後9時30分ごろ、地下鉄1番線ダウンタウン行きのプラットフォーム改札外にあるメトロカード販売機に、黒い装置が取り付けられていることを不審に思った地下鉄利用客が装置を取り外し、駅職員に渡した。駅職員が調べてみると、装置上部についた偽のコンセント内部に小さなピンホールカメラが隠されていた。
 ニューヨーク市警察庁によると、装置が取り付けられたのは同日中であるとみられるが、被害状況は明らかにされておらず、現在捜査が進められているという。また他にも同様の装置が取り付けられていないかどうか、すべての販売機を調査中。
 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、同販売機で購入したすべての地下鉄利用客に、銀行またはクレジットカードが不正に利用されていないかを確認するよう注意を促し、また不審物を見かけたら直ちに通報するよう呼び掛けた。
 ロングアイランド鉄道でも先週、ボルドウィン駅で同様の装置とカメラが見つかっている。