ニューヨーク市を拠点とする出張マニキュアサービスのマニキューブ(Manicube)がこのほど、シリーズAラウンドの投資で500万ドルの資金調達に成功した。
投資企業は、資産運用会社ベイン・キャピタル・ベンチャーズやFキューブドなど。2012年に始まった同サービスは、忙しく働く女性がネイルサロンまで出向かなくても、オフィスにいながらにして15分間で高技術のマニキュアサービスを受けることができるように考案されたもので、ニューヨーク市とボストン市に90件を超える企業クライアントを持つ。
過去18カ月をかけ、顧客の予約システム、支払い方法、物流技術、15分マネキュア施術の独自の手法などに改良を加えてきた。
同社は今回集めた資金を活用し、全米大都市へのサービス拡大を行う計画で、5月にはシカゴ市への進出を予定している。また年末には、異なったサービスや商品分野にも範囲を広げ、個人や小規模グループを対象とした、直販および注文対応の製品を売り出す。
マーケットリサーチのIBISワールドによると、全米のマネキュア市場は5年間に9%の成長率を上げ、18年には107億ドルに達することが予測されている。だが、一般のネイルサロン市場は進歩が見られず、ネット予約を受け付けているサロンは全体のわずか4%であるという。