先月、マンハッタン区東ハーレム地区で起きたガス爆発によるビル倒壊事故で死亡した被害者の遺族が、ニューヨーク市を相手取り1000万ドルの損害賠償の支払いを求める訴えを起こした。
8人の死者と多くの負傷者を出した3月12日の事故で、自宅の瓦礫の中から遺体で見つかったジョージ・アマデオさん(当時42歳)の遺族は、このような事故を未然に防ぐための適切な予防措置を怠っていたとして、同市会計監査局を非難した。
訴状によると、100年以上もの間ガス管の交換がされておらず、安全性につき、十分な検査がされていなかったことが問題とされている。また、ガスを供給していたコンソリデーテッド・エジソン社も、住民の安全のための適切な対応を怠っていたとされている。
調査を担当している国家運輸安全委員会によると、127年前に設置された老朽化したガス管からは、多くの箇所からガス漏れが確認されたという。
今月初め、同事故で亡くなったグリゼルデ・カマチョさんの母親カーメン・キノネスさんも、同様の訴えを起こしている。