クイーンズ区で押し込み強盗 老夫婦が暴行受け重傷

 クイーンズ区ベイサイド地区で23日午後2時20分ごろ、2人組の男が老夫婦の住むアパートに押し入り暴行を加えた後、金品を奪って逃走するという事件が発生した。25日午後4時現在、逮捕者はいない。
 ニューヨーク市警察庁(NYPD)の発表によると、事件が起きたのは同区15丁目のアパート。男らは補修係を装い夫婦の住む部屋を訪れた。85歳の妻がドアを開けた隙に部屋へ押し入り、手を縛り上げた後、顔面を殴打した。さらに脳卒中の後遺症で体の不自由な86歳の夫にも暴行を加え、現金と宝石を奪い、逃走した。夫は頭部に暴行を受けた際、犯人のひとりの腕に噛み付いたと話している。
 近隣住民によると、被害者夫婦は20年ほどこのアパートに住んでおり、夫婦仲が良く、近所付き合いもしていたという。またこの地区は比較的治安が良いとされており、外出時に施錠をしない住民もいるという。
 このため夫婦をよく知る人は「高齢で体の不自由な夫がいるということで、強盗に狙われてしまったのではないか」と話している。
 被害者夫婦は、搬送先の病院で手当てを受けたが、いずれも命に別条はない。