女性宅へ侵入、金槌で襲撃 強盗致傷容疑でホームレス男逮捕

 クイーンズ区にある女性の自宅アパートに押し入り、電化製品などを強奪したなどとして、ニューヨーク市警察庁は22日までに、出所して間もないホームレスの男、ローレンス・パーソンズ被告(29歳)を強盗致傷の疑いで逮捕した。
 強盗未遂で2年間の刑期を終え、先月出所したばかりのパーソンズ被告は20日午前2時40分ごろ、同区アストリアのマリーン・テラス・アパートメントに住むアイリーン・ピコタさんの自宅に忍び込み、眠っていたアイリーンさんと娘のドーンさんとミリアム・オジモさんの顔や頭部をハンマーで強打した。頭蓋骨および顔面の骨折により、アイリーンさんはニューヨーク・プレズビテリアン/ウェイル・コーネル・メディカルセンターへ、2人の娘はエルムハースト病院へそれぞれ搬送された。3人は危篤状態で、ドーンさんは左の眼窩壁を骨折し、左目の視力を失った。
 被告はドーンさんと以前から知り合いで、ビルの玄関でブザーを鳴らして中へ入って行く姿と、被害女性らの携帯電話やノート型パソコン、アイパッドを持ってビルから立ち去る姿が監視カメラに収められていた。
 現場に残された指紋との照合後、被告は第一級殺人未遂、暴行、その他複数の罪により起訴され、23日に行われた罪状認否では保釈金額が15万ドルに設定された。
 被告は保護観察中のため、有罪となれば終身刑の可能性もある。