米大リーグ野球(MLB)の歴代最多通算セーブ記録保持者で、ニューヨーク・ヤンキースの元選手マリアーノ・リベラ氏の功績を称え、5日、ニューヨーク市はヤンキースタジアムの正面にあるブロンクス区リバー通りの一部を「リベラ・アベニュー」と命名した。
同区東161丁目とリバー通りで同日行われた式典には、リベラ氏本人が登場。駆け付けた約300人のファンを喜ばせた。
同通りにリベラ氏の名前を付ける条例案は、第17区を代表する市議会議員マリア・デル・カーメン・アロヨ氏が提出したもので、2013年12月10日に可決。その7日後にマイケル・ブルームバーグ前市長が署名し、成立した。
アロヨ氏は、「一般の通りに生存する人物の名前が付けられることは稀であるが、彼の偉業を考えればこの栄誉に十分値する」と語っている。
マンハッタン区ミッドタウンにあるベースボール・バー「フォーレーズ」のオーナー、ショーン・クランシー氏は、同条例案をサポートするために数千人の署名を集めた。
リベラ氏は、1995年にヤンキースに入団。在籍中には通算5度のワールドシリーズ制覇を果たしている。
また1999年にワールドシリーズのMVPに、2003年にはアメリカン・リーグ優勝決定シリーズのMVPに選ばれ、13年には年間最優秀カムバック・プレイヤー賞も受賞。「史上最高のクローザー」として、今もなお多くのヤンキースファンに愛されている。
同氏は財団法人マリアーノ・リベラ・ファンデーションを設立し、チャリティー活動にも携わってきた。