ニューヨーク・ニュージャージー州港湾公社(PA)はこのほど、ニュージャージー州ジャージーシティとニューヨーク市のロウワーマンハッタンを結ぶ臨時フェリー便について、2014年末まで運行を続けることを明らかにした。
同フェリー便は、ニュージャージー州エクスチェンジ・プレイス駅とマンハッタン区のワールド・トレード・センター駅を結ぶPATHトレインが週末のみ運休となることを受け、代替交通手段の一環としてPAが提供しているもの。当初は6週間の試験運行で、先週末にいったん終了する予定だった。
PAによれば、試験運用中は天候の影響もあったが、第1週目の週末だけで4000人が利用するなど好評だったため、続行を決定したという。フェリー便の運賃は片道2.50ドルで、PATHトレインよりも大幅に安い。
PATHトレイン運休中のフェリー便の提供をPAに要請し、実施にこぎつけた中心人物であるニューヨーク市のキャンディス・オズボーン市議会議員は今回の発表を受け、「試験運用は必ず成功すると信じていた。フェリー便の続行が決まり、非常に嬉しく思っている。これは市民や中小企業、ひいては市全体にとって素晴らしいこと」だと話した。
PAでは、エクスチェンジ・プレイス駅からワールド・トレード・センター駅間のPATHトレインの運休について、連邦政府の新基準である衝突防止システムの導入工事、およびハリケーン「サンディ」による被害の修繕工事のためとしており、2014年末以降にサービスを再開するとしている。