大手チェーン店が続々進出 変貌するダウンタウン・ブルックリン

 ブルックリン区のダウンタウン地区に大手チェーン店が次々と進出し、街並が変貌している。
 最近では大型コスメ専門店の「セフォラ」、有名ブランドを取り扱うディスカウントストア「TJマックス」、テキサススタイルのバーベキュー専門店「ヒル・カントリー・バーベキュー」などの大型小売店やレストランが、コブル・ヒルやその周辺にオープン、またはオープンを予定している。
 公共政策シンクタンクのセンター・フォー・ア・アーバン・フューチャーの調査によると、市内5区のうち、もっともチェーン店の進出が著しいのはブルックリン区で、2012年には1470店舗だったが、13年には1511店舗に増加している。その一方で、マンハッタン区は前年比1%減となった。
 ブルックリン区の住民からは、「マンハッタンまでわざわざ買い物に出掛けなくてもよくなった」「フルトン通り周辺の変貌には驚いた」「ブルックリンはまるで新しいマンハッタンみたい」など、同エリアの発展を喜ぶ声が多数聞かれる。
 だが大型チェーン店の進出により、窮地に追いやられている地元の小売店も少なくない。
 手作りチーズ店「スティンキー・ブルックリン」のオーナーや中小企業擁護者らが一団となり、コート通りとスミス通りをビジネス改善地区に指定し、その存続に取り組んでいる。