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米海洋大気庁(NOAA)気候予測センターが22日に発表したことしのハリケーン・シーズン予測によると、大西洋地域での発生数は「標準に近い」または「標準を下回る」という。
NOAAは、「標準を下回る」可能性が50%、「標準に近い」が40%、「標準を超える」はわずか10%であると予測。同センターのキャサリン・サリバン長官は、このような予測の主な根拠はエルニーニョ現象が起こりつつあるとのことで、同現象が起きれば、熱帯性低気圧やハリケーンの強度を低下させる強力なウインドシア(風速・風向の急激な変動)をもたらす可能性が高いと説明する。
科学者の予測では、同時期に大西洋地域が暴風雨にみまわれる可能性は、13回以下だという。そのうち3〜6回で時速74マイルを超え、ハリケーンに発達する可能性があるといい、ハリケーンとなった暴風雨のうちの1〜2個は時速111マイルを超え、カテゴリー3以上の大型のものになるという。
NOAAによると、北大西洋、カリブ海、メキシコ湾を含む大西洋地域でのシーズン中の平均は、名前が付けられる熱帯低気圧が12個、そのうちハリケーンに発達するのは6個、さらに大型ハリケーンは3個。
同センターの季節性ハリケーン主任予報官であるジェリー・ベル氏は、「標準に近いとの予測が出ているが、緊急時に備え、前もって防災準備が整えられるように全力を尽くす」と述べている。
ニューヨークのハリケーンシーズンは、毎年6月1日からの6カ月。
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