ニューヨークを代表する老舗ジュエリー・ブランドのティファニーが、「社内人事で従業員に対して人種差別を行っている」として、社員から訴えられていることが判明した。
訴えを起こしたのは同社社員のマイケル・マックルアーさんで、テキサス州にある2支店の店長を務めている。訴状によれば、同社で直接顧客の応対を行うマネージャー層の職員は200人以上いるが、黒人であるのはマックルアーさんだけだという。
訴えの中で同氏は、「昨年秋に経営陣が変わった際、すべてのマネージャーに対して顔写真を本部に送ることが義務付けられた」とし、その後しばらくして、上層部から否定的な評価を受けるようになったとしている。
マックルアーさんは、昨年には担当支店の売り上げを15%と大幅に伸ばすなど、総じて優秀な業績を残しているという。
さらに最近になって、「黒人がティファニーのブランドを代表する立場にあることを、幹部の一人が危惧している」という内容の匿名の手紙を受け取ったという。
ティファニー社の広報はこれについて「訴えの内容は、まったく根拠のないもの。当社では、あらゆる面で多様性を歓迎し、重視している」とコメントしている。