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ニューヨーク市南西部に位置するステタン島とニューヨーク湾を挟んで向かい合うニュージャージー州カーテレット区における廃棄物埋立処理場建設をめぐり、専門家や政治家など各方面で懸念が広がっている。
同処理場では現在、200万トンのシアン含有汚泥の埋立処理が計画されている。汚染土壌のリサイクルを専門とするメリーランド州にあるソイル・セーフ社は、ニュージャージー州環境保護局(DEP)の許可を得て、かつて産業廃棄物処理場であった広大な土地を埋め立てる事業を計画している。
DEPはこれについて、洪水などの自然災害が発生した場合に、シアン含有汚泥やその他の毒性の強い廃棄物が、ニューヨーク湾に流出する危険性が非常に高いと指摘する。
実際に、大型ハリケーン「サンディ」が米北部を襲来した際にも同処理場が計画されている地区は浸水。サンディより遥かに規模の小さなハリケーンであっても、毒物がニューヨーク湾に流出する可能性は十分にあるという。
それに対しソイル・セーフ社は、埋め立てに使われる石油汚染土壌は入念に処理されるため毒性が低く、シアン含有汚泥と比較し遥かに安全である点を強調している。
同事業の安全性に関しては、当初ニュージャージー州DEPも疑問を抱いていたが、同社提出の報告書により事業の安全性が立証され、最終的には事業計画の認可に至ったという。
しかし、一般公開された問題の報告書は肝心な部分が大幅に編集されている。
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