R.ローレン氏にスミソン賞 ファッション通じて慈善活動

ラルフ・ローレンと言えば、アメリカンフラッグをモチーフにしたデザインが特徴的だ(©nixxphotography)


 星条旗やアメリカンスタイルのファッションをモチーフとする米著名ファッションデザイナーのラルフ・ローレン氏が17日、スミソニアン協会からジェームズ・スミソン賞を受賞した。同協会はローレン氏が「ファッションとデザイン、慈善活動を通して米国文化を体現している」ことを讃え、授与を決定。
 授賞式は17日、首都ワシントンD.C.にある国立米国歴史博物館で開催され、ローレン氏はヒラリー・クリントン前国務長官からジェームズ・スミソン200周年賞を授与された。
 ローレン氏は1998年、クリントン夫妻と協力して米国国歌「星条旗」のモチーフとなったオリジナルの星条旗を保存するための寄付金を募った。
 同氏が手掛けるファッションブランド「ラルフローレン」は、アメリカントラッドの代表格。さらに、数々のオリンピックで同国代表選手団の公式ウェアを担当したことでも有名だ。
 1939年、ニューヨーク市ブロンクス区でユダヤ系移民の家庭に生まれたローレン氏は、かつてエンパイアステートビルでネクタイの販売員として働いていたこともあるという。50年以上にわたるキャリアを経て、現在は全世界に2万5000人の社員を擁するトップブランドにまで成長した。