駐車違反のチケットを分析した結果、他州からニューヨーク市を訪れる人の駐車パターンに、一定の傾向があることが分かった。出身州によって、車を停める地域に偏りがあるというのだ。
例えば、カリフォルニア州のナンバープレートが付いた車は、若者に人気のブルックリン区グリーンポイントやブッシュウィックなどで駐車違反が見つかることが多い。これに対しニュージャージー州の車は、マンハッタン区ミッドタウンに停められていることが多いという。
この研究を行ったプラット・インスティテュートのベン・ウェリントン教授は「研究を始めた当初は、本当に関連性があるのか自信はなかったが、カリフォルニア州とブルックリン区の関係が分かって、確信を持つに至った」と話す。
研究ではさらに、ノースカロライナ州やジョージア州など南部の州から来た車は、同じブルックリン区でもイースト・フラットブッシュやブラウンズビル、イースト・ニューヨークなどの地域でチケットを切られることが多いことも分かっている。
また、コネチカット州登録の車両はブロンクス区で、マサチューセッツ州はアッパーウエストサイドで駐車違反をすることが多いという。
米自動車協会(AAA)はこれについて、「他州の出身者がニューヨーク市に引っ越してきて住む場所には隔たりがある。訪問者が同じ地元の人を訪ねて、そこに車を停めるのだろう」とコメントしている。