ニューヨーク州はことし8月より、ペットの飼い主がペットとともに埋葬されることを合法とする州法を施行する。
今後は州内のペット専門墓地は、火葬された遺骨に限り、ペットの飼い主の埋葬を引き受けることが許可される。ただし同法は、ペット専門墓地に対し人間の埋葬費用を徴収したり人間の埋葬を広告することは禁じている。これは、同州がペット専門墓地と通常の墓地の営業分野を区別するため設けた措置だとしている。
同州では、ニューヨーク市警察庁(NYPD)の警官であった故トーマス・ライアンさんの親族が「本人は妻とペットとともに埋葬されることを望んでいた」として、ライアンさんの遺骨をウエストチェスター郡ハーツデールのペット専門墓地へ埋葬することを、2011年から3年にわたり州当局に求めていた。今回の法案は、この争いを受け州議会で承認されたもので、ライアンさんの遺骨もこのほど、ハーツデールの墓地に埋葬されることが許可された。
同墓地は1896年に作られた国内でもっとも古いペット専門墓地で、犬や猫だけでなく、トカゲや子どものライオンまで、8万におよぶあらゆるペットの遺骨が埋葬されている。また歌手のマライア・キャリーさんやダイアナ・ロスさんなど有名人も、ペットをこの墓地に埋葬している。