テキサス州の医療人材斡旋業者メリット・ホーキンズが全米15の大都市を対象に行った最新の調査によると、初診患者が予約を入れてから診察を受けられるまでの待ち日数は、平均18.5日ということが分かった。
前回の調査が実施された2009年の平均待ち日数は20.4日、04年には20.9日で、わずかながら改善が見られた。
同社は13年6月から11月までの間、全米にある1399の診療所に電話調査を行い、心臓科、皮膚科、産婦人科、整形外科の4つの専門科と家庭医療科で、新規の患者が検診などを目的とした治療で受診する際のもっとも早い予約日時を調べた。待ち日数がもっとも長かったのは、マサチューセッツ州ボストン市の皮膚科で72日、次いで同市の家庭医療科で66日。一方、もっとも短かったのはテキサス州ダラス市で、4つの専門科が各10.2日、家庭医療科が5日だった。なお、低所得者向け医療保険制度メディケイドの患者を受け入れる医療施設が減少し、09年には55.4%だった平均受け入れ率が45.7%に減少。またボストン市のメディケア受け入れ率は73%でダラス市では23%と、地域により開きが見られた。
医療保険制度改革(オバマケア)の下、メディケイドへの加入者が急増しているため、同保険加入者の待ち日数は今後さらに悪化すると予想される。