NJ州、オンライン賭博の収益が減少 

 ニュージャージー州は14日、アトランティックシティのカジノ事業者との共同事業であるオンライン賭博の収益が3カ月連続で減少したと発表した。
 2014年6月のオンライン賭博の収入は950万ドルで、同年1月1日から6月までの総額は6300万ドルだった。これを受け、米大手格付会社フィッチ・レーティングスは15日、オンライン賭博からの収益見込額を、昨年12月時点の2億ドル〜3億ドルから1億2000万ドル〜1億3000万ドルに下方修正した。
 フィッチは、オンラインカジノの売上が伸び悩んでいる背景には、当初期待されていたほどこれが普及していないこと、ユーザーアカウント数が順調に増加している一方、それが収益の増加につながっていないことなどのほか、ことしに入って閉鎖に追い込まれた「アトランティッククラブ」や「ショーボート」「トランププラザ」、閉鎖の危機にある「ラベル」など、アトランティックシティのカジノ事業の不振を指摘している。また、今後数年の間に、ニューヨーク市郊外のメドウランズでのカジノ事業が合法化された場合、アトランティックシティはさらに窮地に追い込まれる可能性を示唆した。
 ニュージャージー州では昨年11月、アトランティックシティのカジノ事業救済を目的に、オンライン賭博を合法化している。

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