大陪審がFedExを起訴 違法オンライン薬局と共謀か?


 カリフォルニア州サンフランシスコ市の連邦裁判所大陪審は17日、貨物輸送サービス大手のフェデックス社(FedEx)を、違法運営していたオンライン薬局の商品を配達していたとして起訴した。
 今回の15の訴因には、規制薬物の流通共謀罪も含まれる。麻薬取締局(DEA)は2004年から6回以上にわたり、同社が違法オンライン薬局が販売する処方薬の配達を行っていることに警告を発してきたが、FedExはこれを無視していた。
 FedExは、DEAが閉鎖に追い込んだ違法オンライン薬局の商品を、事実を知った上で関連会社から配送したことがあり、同社の運転手の中には路上で呼び止められ薬品を引き渡したことや、駐車場の一角や空き家に荷物を届けたことがあると言う者もいたという。
 同社はこれらを配達したことにより8億2000万ドル以上の利益をあげたと予測され、有罪判決が下された場合はその2倍の罰金を科せられる可能性があるという。また同社の5月までの四半期の総収入は、118億ドルだった。
同社の副社長パトリック・フィッツジェラルド氏は、「これまでにDEAから違法薬局のリストを提供された事実はなく、無罪を主張するつもり。今回の起訴により顧客のプライバシーを侵害する恐れがあり、捜査当局の捜査に協力をするつもりではいるが、警察の役目を果たす事はできない」との声明を出した。