カリフォルニア州を拠点とするシリコンバレー銀行の最新の報告書によると、テクノロジーを主要産業とする全米都市の内、テクノロジー企業で女性を重要な役職に登用している割合がもっとも低いのは、ニューヨーク市だと述べている。
カリフォルニア州のシリコンバレーでは44%、全米では46%なのに対し、ニューヨーク市では管理職または役員に女性を登用している企業はわずか38%だという。
非営利団体ニューヨーク・テック・ミートアップのジェシカ・ローレンス氏は、「同市はテクノロジー分野に進出してからまだ新しいため、シリコンバレーのような西海岸の都市に追い付くにはまだ時間がかかる」と語っている。
同州会計監査官トーマス・ディナポリ氏の4月の報告書によると、市のテクノロジー企業での雇用の増加は他業種と比較し4倍の速さで進んでおり、過去4年間に2万5000人以上が新しく雇用された。
しかし同市では、金融および法律の分野が中心であり、「技術分野は男性のもの」との固定観念から、同分野に進みたがる女性はあまりいないという。
一方、医療分野では管理職または役員に占める女性の割合は56%にも上る。