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ニューヨーク市における2013年の逮捕件数が、39万件以上と過去最多に近い数を記録し、軽犯罪であっても野放しにしておけば秩序が乱れ、その結果、より重大な犯罪に繋がるとするニューヨーク市警察(NYPD)の「割れ窓理論」に疑問の声が挙がっている。
先日、スタテン島で男性が違法にたばこを販売していた疑いで逮捕される際に、警察官に首を締められ死亡するという事件が大きく取り上げられた。これを受けて軽犯罪でも逮捕するNYPDのやり方に、ますます批判が集中している。
今年1月から再びNYPDの本部長を務めるビル・ブラットン氏が「割れ窓理論」を取り入れた1990年代当時と比べて、重犯罪容疑による逮捕件数は3分の1に減少した一方、軽犯罪容疑による逮捕件数は激増した。同氏は批判を受けて「割れ窓理論」に代わる新たな方針を打ち出す意向を示した。
ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は、NYPDが長年行なってきた職務質問「ストップ・アンド・フリスク」を批判する立場を示してきた。しかし、同慣行を批判する人権保護団体のロバート・ギャンジ氏は、軽犯罪でも厳しく取り締まる現行の方針こそ「まさに新たなストップ・アンド・フリスク」と指摘する。
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