マンハッタン区グリニッジビレッジのたばこ店で28日、指名手配中の男が警官に向け発砲し、射殺されるという事件が起きた。
ニューヨーク市警(NYPD)は同日午後1時ごろ、カリフォルニア州で子供に対する性的虐待の罪で起訴され、指名手配となっていたチャールズ・モズディア被告(32歳)が、西4丁目177番地のたばこ店「スモーキング・カルチャー」で働いているとの情報を入手し、刑事1人と米連邦保安局の保安官2人が同店に急行した。
NYPDのマリオ・ムニツ刑事が最初に1人で店に入ったが、外で待機していた保安官を呼びに店を出て戻ったところ、同被告が発砲。銃弾は、NYPDの刑事の胸部に命中。幸い、防弾チョッキを着ていたため、事なきを得たが他の1発はチョッキの下の腹部に被弾。ベルビュー病院で手当てを受け容態は安定している。
2人の連邦保安官は、臀部と肘にそれぞれ怪我を負ったが、命に別条はないという。
普段は観光客や裕福な近隣の住民などで賑わう同地区は、銃撃戦の影響で人の姿はなく、事故現場の周りは数時間にわたり、交通が遮断された。