運転手不足で厳しい船出 相乗りサービス「リフト」NY進出
自動車相乗りサービス「リフト(Lyft)」は25日、ニューヨーク市での営業を開始したが、運転手不足のために多くの客が車を見つけられず、フェイスブックなどのソーシャルメディアに多くの苦情が投稿されている。
ニュースサイトのディー・エヌ・エーインフォの調査によると、同日午後7時の営業開始時間から27日夜までの間に、市内5つの行政区全体で最大でも2台の車しか走行状態になっておらず、多くの時間は車がまったくない状態であったという。また運転手不足で需要に応えられない状態が続いたため、この3日間はプライムタイム扱いとなり、乗車料金の25~75%に当たる割増料金が上乗せされた。
運転手不足について同社の広報担当者は「現在はテスト期間であり問題解決に全力を注いでいる」と答えている。
同社のサービスはスマートフォンのアプリで、運転手登録をした一般の車を検索して呼び出し、目的地まで送ってもらった後、寄付という形で代金を支払うサービス。
しかし当初、同州と市は安全上の問題や保険規制の理由から同サービスの参入に難色を示した。その後、交渉の末に同社は、タクシー・リムジン委員会(TLC)の免許を保持した運転手のみ登録できる事などを条件に、このほど営業を開始した。