米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は27日、大麻の使用や所持を禁止する連邦法の撤廃を訴える社説を発表した。
同社はこの記事で、大麻の禁止をかつての禁酒法と比較し、「大麻は飲酒に比べて、かなり安全だ」との見方を示している。また、「全米の4分の3に近い州で医療目的の大麻使用の合法化、娯楽目的も含めた完全合法化、刑罰の軽減などが採用されているのに、連邦法がこれを禁止するのは賢明なのか」との疑問を投げかけている。
同社説担当編集者のアンドリュー・ローゼンタール氏は、26日に発表した自身のブログの中で、「編集委員会はこの議題を社説として取りあげることについて、 会議を行なった。そして、どのように進めていくべきかを話し合った結果、我々の考えを正々堂々と述べる必要があると判断した」という。
これは、同紙発行人のアーサー・ザルツバーガー氏からの支持も得ており、同日から開始されたシリーズについて、「社説担当記者は綿密に計画を立て、ウェブ編集者とデザイナーは特別なウェブデザインを作成した」と同社説に対する社の意気込みも述べている。
今後も編集委員による独自の記事を掲載していく予定だという。
また同サイトに掲載されている米国旗は、ぺージを下方にスクロールすると国旗の星がマリファナの葉に変わるといった凝りようも見せている。