地元ニュース局NY1が29日に報じたニュースによると、ブルックリン区のアパートでイスラム教徒に対する憎悪を書き記したビラが見つかったことを受け、ニューヨーク市警察(NYPD)のヘイトクライム課が捜査に乗り出したという。
同区ベンソンハーストにあるアパート、ショア・ヘブン・アパートメント・コンプレックス在住のサナン・アンサー君(10歳)は、母親と伯母と帰宅した際、玄関マットの上にビラを発見。そのビラには、「イスラム教徒は自分の国へ帰れ。米国はお前たちが嫌いだ。テロリストでろくでなし、第2のホロコーストだ」と書かれていたという。
このビラは32棟ある同アパート群のうち、少なくとも3棟に配布されていたことが現在判明している。
同アパート群には、アラビア人、パキスタン人、ベンガル人などを含む、さまざまな人種であらゆる経歴を持つ5000人以上が暮らしている。
同地域の住人の一人は、「2001年に米中枢同時テロが起きた後、嫌がらせを受けた時期があり辛い思いをした。しかしそれ以来、このような嫌がらせが起きるのは初めてで驚いている」と語った。
ビル・デ・ブラシオ市長は声明を発表し、反イスラムのビラを「恥ずべき行為だ」と批判した。