OKキューピッド、意図的に偽情報を配信 謝罪する意向なし

OKキューピットのホームページ


 大手出会い系デートサイトOKキューピッドが、ユーザーに対し意図的に相性の合わない相手を紹介するなどの実験を行っていたことがこのほど明らかとなった。
 大手ソーシャルメディアサイト、フェイスブックがユーザーの感情を操作する趣旨の実験を行い、問題となった矢先に発覚したこの事実に関し、同社のクリスチャン・ルーダー社長は一切反省する様子を示していない。
 同氏は先月28日ブログで「インターネットを利用する以上、常にそうした実験の対象になっている」と主張した。
 ある実験で、実際には相性の合う確率が30%の男女に対し90%と嘘の情報を伝えた結果、相性がよいと伝えられた男女は連絡を取り合う可能性が高いことが判明したという。 
 また別の実験では、実際には相性がよいと判定した男女に対し相性が悪いと伝えた。その結果、相性がよいと伝えられた場合と比較して連絡を取り合う確率が低かったという。ユーザーに嘘の情報を伝えるという同社がとった行為に関し、ある専門家は「フェイスブックの場合はユーザーに害がおよぶ危険性があったが、OKキューピッドの場合は相性の合わない相手に連絡を取るか、デートが失敗に終わる程度」と述べた。
 同社の個人情報保護方針には、調査・分析目的でユーザーの情報を利用することもあると記載されている。しかし、一方でユーザーに嘘をつくことでサービスの向上を目指すという行為そのものに疑問を唱える声も上がっているという。