ビジネス改善地区(BID)であるクイーンズ区サニーサイドのクイーンズ・ブルバードと46番通りの角の高架線下に先月29日、運輸省の協力のもと、新しい公共スペースが登場した。また秋には同地区のクイーンズ・ブルバードと40番通りの角にさらなる公共スペースが設置される予定。
同公共スペースの管理を行うサニーサイド・シャインズの専務取締役、レイチェル・シーム氏は「オープンして以来、すでに多くの市民が訪れている」と述べた。
12のテーブルと16の鉢植えが設置されている同スペースでは、季節の草花が楽しめ、冬には常緑樹が植えられるという。また同氏は「以前は暗く何もなかった場所が、途端にカラフルで生き生きしたスペースになった」とも語った。
サニーサイド・シャインズの出資により、元囚人やホームレスなどを雇う非営利団体「ネイバーフッド・プラザ・パートナーシップ」が同公共スペースの清掃などの維持管理を行う。
同区では、2008年にニューヨーク市が実施したプロジェクトの一環で設置された公共スペースを巡り、東南アジア系商人グループと公共スペースの擁護者との間で争いが発じていた。
シーム氏は、今回オープンの公共スペースに関し同様の問題が発生する心配はないと考えており、「公共スペースの少ないサニーサイドで、誰もが気軽に立ち寄れる場所ができた」と述べた。