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ニューヨーク市のクイーンズ区でグラフィティ(建物の壁などへの落書き)の聖地として知られる「ファイブ・ポインツ」に、新たに建設される予定の巨大アパートの完成予想図が発表された。
建設会社のHTOが手がける再開発のデザインを入手したニューヨーク・インビーによると、予想図には“硝子の冠”をまとった最上階のある2つのタワーが描かれていたという。
また取り壊しに先駆け、昨年の秋にファイブ・ポインツが真っ白に塗られてしまったことに今も多くのアーティストやニューヨーカーは胸を痛めているが、今まで落書きを許可していた建物の所有者兼開発者であるジェリー・ウォルコフ氏は、「建物の取り壊しを決めた自らの決断は正しい」と主張している。この主張を認めた裁判官は、「取り壊しを阻止するための禁止命令を発行することはできないが、ファイブ・ポインツの取り壊しを見るのは自分にとっても胸が裂ける思いだ」と述べた。
また、昨今のニューヨーク市内の高級アパートに“プア・ドア”と呼ばれる一般入居者と低所得者の出入り口を分けるドアの設置が相次いでいるが、このドアは設置されず、手頃な価格の住居が含まれる予定だ。
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