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2014.08.06 NEWS

エボラ熱感染の疑い 陽性の可能性、極めて低い

 ニューヨーク市マウント・サイナイ病院で5日、エボラ出血熱感染の疑いがもたれ、同院で治療を受けていた男性が陽性である可能性が極めて低いことを新たに発表した。
 この男性は、最近西アフリカから帰国し、高熱および胃腸の異常を訴え、4日早朝に同院の緊急治療室を訪れ検査を受けていた。
 エボラ出血熱は通常の接触では感染しないが、他の患者や職員への感染防止のため、男性は到着後7分以内に隔離された。男性は現在、回復に向かっているという。身元については公表されていない。
 米疾病管理予防センター(CDC)によると、エボラ出血熱は感染者の血液や体液、分泌物に直接接触することで感染し、ことし2月からアフリカで900人の死者を出しているが、米国内でのまん延の危険性は低いという。CDCは、レベル3の渡航勧告を発し、ギニアやリベリア、シエラ・レオネなどの西アフリカ諸国への渡航を控えるよう呼びかけている。
 国内では現在、キリスト教の人道支援活動でリベリアに渡航し感染したケント・ブラントリー医師(33歳)と宣教師のナンシー・ライトボルさん(59歳)が、ジョージア州アトランタ市のエモリ―大学で治療を受けている。
 統計学の権威は、「過剰な心配をする必要はないが、多くの人が住むニューヨークでは、周辺の人々の体調にも留意すべきだ」と述べている。

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