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2014.08.06 NEWS

警官が信号無視をした女性に暴行 割れ窓理論が背景に

 先月25日、マンハッタン区グリニッジビレッジで信号無視及び、悪態をついたことにより逮捕されたステファニー・マルドナドさんが、警官に暴行を受けたとして苦情を訴えている。
 マルドナドさんは同日、友人と道路を横切ったところ、覆面パトカーに乗っていたニューヨーク市警察(NYPD)のエリック・デュバル警官に信号無視を注意され、怒鳴り返したところ、地面に押し倒された。その際、マルドナドさんは手を骨折、歯を折るなどしてベス・イスラエル・メディカルセンターに運ばれ手当てを受けたという。
 マルドナドさんは「逮捕時に抵抗はしておらず、このようなひどい扱いを受ける覚えはない」と憤慨している。現在は内部調査を行っているが、デュバル警官は通常通り勤務している。
 デュバル警官は数年前にも、無罪の男性を逮捕する際にけがを負わせている。この男性は同市と警官2人を訴え、損害賠償金として20万7000ドルを受け取っている。
 ことしからNYPDが、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとして「割れ窓理論」対策を採用して以来、信号無視に対する違反チケットが約900%も増加発行されているという。

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