ポート・オーソリティ(PA)は6日、発表した趣意書の中でPAが関与している疑いがもたれている複数の案件について、これまでに検察局や政府当局などの機関から捜査を受けていたことを認めた。
公債発行に伴う趣意書には①ニュージャージー州のクリス・クリスティー知事の側近が昨年9月、政治的動機からジョージ・ワシントン橋のフォート・リー側の入口の閉鎖を指示し、交通を意図的に阻害したとされる「ジョージ・ワシントン橋報復渋滞疑惑事件」②ニューヨーク州北東部にあるプラスキ・スカイウェイの大規模な修理③費用が多大であることを理由に、クリスティー知事が2010年に中止したハドソン川の下を通る鉄道トンネル工事などについて、ニューヨーク州およびニュージャージー州の連邦検事局、証券取引委員会(SEC)、州議会など複数の機関から召喚状を受け、書類の提出を求められていたことが記されていた。
これらの疑惑はすでに周知のものであるが、公開された情報の多くは出所不明で非公式なものばかりで、検察局は捜査内容については公表していない。
また、この趣意書についてPAが特定のプロジェクトや活動に関わった事を曖昧には認めているものの、受け取った召喚状がどういった性質のものであるかなどの詳細については明らかにしていないという。