ウィリアム・ハリントン ブルックリン最高裁判事は12日、駅構内で痴漢行為をはたらいたとして長距離トラック運転手の男に7年の懲役判決を下した。
手の甲に「私は無罪だ」と入れ墨をしたジョージ・シェバデニッツェ被告(27歳)は、2012年7月、ブルックリン区の駅構内階段で女性の体に故意に触ったとの疑いをかけられていた。
同被告は、「事件は酒に酔ってよろめいた時に起きたもので、痴漢目的ではない」と主張。また「原告が先月の公判で証言台に立つ前にドレスからパンツに着替え、化粧を落として陪審員に好印象を与えようとした」とも主張した。
原告はこの日は法廷に現れず、意見陳述書も提出しなかった。しかしオラトクンボ・オラニヤン検察官は、原告は法廷に立ったことで「気持ちは落ち着いた」と述べたという。
検察官は、原告には嘘をつく理由がない点、また被告人が事件の朝に地下鉄車両内で原告を見かけたあと、普段より8駅も多く乗り続けた点を指摘した。
ハリントン最高裁判官は、既婚者で、長距離トラックの運転手である被告人にはこれまで逮捕歴がなく「柄にもない突発行動」であり、ある程度酒のせいもあるだろうと述べたものの、被告人に対し悪質な性犯罪の最高刑15年の半分にあたる7年の懲役判決を下した。