ウェストビレッジで通り魔事件 「ノック・アウトゲーム」か

 ニューヨーク市マンハッタン区で12日、通りを歩いていた72歳の男性が突然若い男に殴られる通り魔事件が発生した。
 被害に遭ったドナルド・ラスロムさんは同日の夕方5時半ごろ、ウェストビレッジのジェーン・ストリートでヘッドフォンで音楽を聞きながら自宅に向かって歩道を歩いていたところ、20代とみられる黒人男性とすれ違う瞬間、突然無言で顔を殴られ歩道に転倒した。男はそのまま道路の反対側で待っていた仲間のほうに走り去った。今のところ犯人は捕まっていない。
 警察ではこの事件について、通りすがりの人を突然殴りつける様子をビデオ撮影し、その映像をインターネットに投稿する「ノックアウト・ゲーム」と呼ばれる悪質ないたずらの可能性もあるとしている。
 近所の住民らからは「ドナルドさんのような善良な市民がこのようなひどい事件に遭うなんて恐ろしいことだ」「遊び半分でノックアウト・ゲームに興じる人間がいるが、人を殴りたいのであればボクシングジムに行くべきだ」といった声が聞かれた。
 目撃者によれば犯人は痩せ形の黒人で、脇に白線の入ったショートパンツと黒いソックス、スニーカーを着用していたという。警察では、犯人逮捕に繋がる情報提供を広く呼び掛けている。