ブルックリン橋に掲げられている星条旗が白い旗に取り替えられた事件が先月起きていたが、ドイツ人芸術家2人が11日、「あれは自分達の芸術作品だったと名乗り出た。これはベルリン市出身のマティアス・ヴェルムケさんとミーシャ・ラインカウフさんの2人が、7月22日に取り替えたものと同じ白い旗の写真とビデオを米誌ニューヨーク・タイムズに送ったことにより判明した。
また、2人が運営するウェブサイト上に、同橋の上に掲げられた白い旗の写真を他の作品とともに展示していたという。
彼らはEメールによる声明文の中で、「橋と米国国旗を傷つけないように丁寧に扱った」とし、白い旗については「白いキャンバスのような、真っ白な米国旗からさまざまな意味や解釈、そして予見が読みとれる。白い旗は美術館から捨て去られ、そして芸術を現実の世界へ呼び戻すものだ」と主張。また、動機については「同橋を設計したドイツ人のエンジニア、故ジョン・ローブリング氏が死去したのが1869年7月22日だったため、実行日を同氏の命日に合わせ敬意を示した」と記している。
橋にもともと掲げてあった星条旗は同氏らが保管しており返却する予定。
エリック・アダムス ブルックリン区長は、事件直後に発表した声明文の中で、「市民の安全を懸念し、5000ドルの懸賞金をかけて犯人逮捕の手掛かりとなる情報を一般から募っていた」と伝えた。
一方、ニューヨーク市警察(NPYD)は事実を承諾しているが、現在も捜査を続けている。