クイーンズ区ロングアイランドシティの第78公立小学校が、教員との契約変更により今年度から授業の始業時間を早めたため、親たちから「子どもと過ごす貴重な時間が短縮される」と苦情が出ている。
同小学校の新しいスケジュールでは午前8時に始業、午後2時20分に終了となっている。前年度より40分始業時間が早まったが、これは市と教員との間で合意した教員能力開発及び父母の役割重視を含む新たな契約によるもの。
教育委員会のデボラ・ケイ氏は「生徒たちによりよい教育を与えるためには、教員教育の時間を充分に確保することが不可欠」と述べ、現時点で同区の30%ほどの学校が始業時間を早めているという。
この変更により単に子どもと過ごす時間が減るだけでなく、共働きの家庭にとっては仕事のスケジュールや1時間始業時間が変わることで、年間3000ドル前後のベビーシッター費用がかかるなど、金銭的負担が増える懸念もあるという。
親たちの怒りは収まらず、先週からオンラインで学校のスケジュール修正を求める署名活動を開始し、現時点で130名ほどの署名が集まっている。
今夏の初めにブルックリン区の数校でも同様の問題が浮上していた。