履歴書にネットゲーム戦歴 就職に有利!?

 オンラインゲームでの実績を、履歴書やリンクドイン(LinkedIn)に記入する求職者が近ごろ増え始めているという。
 ミシガン大学情報学部のへザー・ニューマン氏(43歳)は、履歴書の“趣味・ボランティア活動”の欄に、多人数参加型オンライン・ロールプレイング・ゲーム(RPG)「ワールド・オブ・ウォークラフト」での戦績を記入し、現在の職である大学のマーケティング・コミュニケーション学科のディレクター職を手に入れた。ニューマン氏によると、インターネット上ではあるが、500人以上の人々の指導的立場になった経験を記すことで、職場でも有効なコミュニケーション能力とマネジメント能力があることを示したかったという。
 また、テクノロジーにおけるスキルを重視する学部の採用担当者であれば、自分のゲーム経験がこういった職場に適切な人材であると考えてもらえるだろうと確信していたという。
 人材紹介会社ロバート・ハーフの情報テクノロジー部門責任者ジョン・リード氏は、「ゲームのスキルを記入した履歴書は見たことがなく、これまでのところゲーム経験が豊富な人材を求めている企業もない。ゲームの経験は面接で会話のきっかけにはなるだろうが、採用担当者は求職者が仕事中に終日ゲームをしないだろうかとむしろ懸念するかもしれない」と語っている。