高級オーガニックスーパー大手の「ホールフーズ」がこのほど全米の一部の店舗でウサギ肉の販売を開始したことを受け、動物愛護団体が反対運動を行っている。
運動を主催する非営利団体「ハウス・ラビット・ソサエティー」では、ウェブサイトを通してウサギが“大人気のペット”であることを訴えているほか、ホールフーズの店舗で買い物客にパンフレットを配るなどの活動を行っている。また今後は、同店に対しコメントカードなどを通してウサギ肉の取り扱い中止を訴えるよう買い物客に働きかけていくとしている。
一方でホールフーズは取材に対し「ウサギ肉は試験的に一部の店舗で販売するもの。ペットとしてのデリケートな問題は十分に意識している」としたうえで、「ウサギ肉の取り扱いを始めたのは顧客からの要望に応えた結果だ」と説明した。
同社広報によれば、ウサギ肉販売の要望は昔から数多く寄せられていたものの、ホールフーズ側で従来の飼育環境に関する動物保護基準では十分ではないと判断し、4年をかけて独自のより厳しい基準を確立、今回の販売開始にこぎつけたという。
この基準により「飲み水や餌などを十分に与え、ウサギにとってよりよい飼育環境を整えている」とプレスリリースの中で説明している。