ニューヨーク市内の動物園で飼育されている亀の中で、もっとも大きいアルダブラゾウガメ2匹が今週、ブロンクス動物園で公開された。2匹はそれぞれ600ポンドと400ポンド、甲羅の幅は約1.2メートルあり、ともに100歳以上と推定されている。
名前は「ロケット」と「アブドゥル」。大きい方のロケットは、いつも離れて首で穴を掘るのが好きで、アブドゥルは好奇心旺盛だ。ブロンクス動物園の爬虫類展示担当であるドン・ボイヤー氏は「本物ではないと言う子どももいるが、亀たちが突然起き上がって歩き始めるとみんな驚く」と話す。
アルダブラゾウガメはセイシェル共和国のアルダブラ環礁が原産であり、絶滅が危惧されている。野生生物保護学会は、絶滅の危機にさらされた亀25種を野生での保護活動や動物園での群作成を通して保護する活動を、2012年に開始した。
ブロンクス動物園とスタテン・アイランド動物園は、アルダブラゾウガメと並ぶ巨大亀のガラパゴスゾウガメを飼育しているが、ロケットとアブドゥルの種は、市内唯一だという。