ニューヨーク州経済開発局(ESD)は、アンドリュー・クオモ ニューヨーク州知事が経費削減のため、2011年に閉鎖したオネイダ刑務所を含めた7つの刑務所を売却するとし、このほどオネイダ刑務所の様子が公開された。
同刑務所は土地面積は85エーカー(約34万平方メートル)ほど、また47の建物で構成されており、その中には1886年に建てられたものもあるという。
閉鎖時、収監者たちはすべてほかの施設に移動、また611人の施設職員は別の刑務所に異動するか、州のほかの仕事に就くか退職している。刑務所の歴史に詳しいジョー・フレイザー氏によると、「同刑務所は、閉鎖から3年経ったことで壁の色は剥がれ落ち、集会場にはコケが生えていた。収監者の持ち物や制作物が刑務所の各所にまだ残されており、施設の歴史を物語っている」という。
ニューヨーク州は以前に刑務所の閉鎖と販売による経費削減にに成功しており、スタテン・アイランドのアーサー・キル刑務所は700万ドルで購入され、映画スタジオに変更される予定。また、7つの刑務所閉鎖により、同州は1年目で7200万ドル、2年目で1億1200万ドルの経費を削減している。
オネイダ刑務所は現在、販売希望者への見学ツアーを組んでいるが販売価格は未定だ。