マンハッタン区のジョン・ジェイ・カレッジでこのほど、ニューヨーク市警察(NYPD)各分署長を対象とした短文投稿サイト「ツイッタ―(Titter)」の適切な使用法についての講習会が開かれた。これは先月、地下鉄ユニオンスクエア駅で女性がiPodを使用中にホームから転落死した事故について、ハーレムの第25分署所属のトーマス・ハーニッシュ警部が交通安全推進団体に向け不適切な投稿をし、世間の非難を浴びたことを受けてのもの。
第1回目の講習会では、「常識を働かせよ」と書いたメモが参加者に配られ、非公式なコメントの投稿を控え有益な情報を投稿するようとの指導がされた。投稿を推奨された情報は、①地域団体の称賛②指名手配のポスター③犯罪統計④ストリート・フェア開催時の道路閉鎖状況やバスの臨時ルート⑤事故多発場所⑥月間優秀警官の写真―など。
一方で、事件現場や捜査状況に関する投稿はしないよう注意された。警察関係者は「警察の指揮官には高齢者が多く、ネット上での不適切な投稿がどれほどの影響と損害をもたらすかを理解していない可能性もあり、このような訓練は有益だと思う」と述べた。
NYPDは4月から「#myNYPD」のハッシュタグでツイッタ―に参加し、活躍する警官の写真を募ったが、思惑に反し警官による暴行写真ばかりが投稿されているという。