ニューヨーク市運輸局は29日、ブルックリン橋に複数の防犯ゲートを設置したと発表した。最近目立っているブルックリン橋の警備体制の甘さを考慮し、人が橋のケーブルなどによじ登るのを防ぐ目的があるという。
ブルックリン橋では、7月にドイツ人アーティストが主塔に侵入し米国旗を真っ白な旗に取り替えたほか、8月にはロシア人観光客が写真撮影のために橋のケーブルをよじ登り、無謀な危険行為や不法侵入などの罪で起訴されている。
NYPDのジョン・ミラー対テロ情報担当副長官は28日、「防犯ゲートを設置する際のもっとも大きな課題は、長期間にわたって橋によじ登ることができなくなる、より強固なゲートを編み出すことだ」と述べた。また別の記者会見では「これから数週間のうちに防犯設備はさらに厳しいものとなるだろう」と話している。
さらにミラー氏は「どの橋も違う設計であり、それぞれに合った防犯ゲートが設置されている。ブルックリン橋が安全でなければ、当然ほかの橋の利用者が増え、その結果見物人目当ての無謀な危険行為が行われることになる」と加えた。